290 MM に栄光

290 MM に栄光

GT & スポーツカー

クラシケ・レストア車、凱旋

3月20日、イタリア・マラネッロ発 

このたび、昨年末にクラシケ部門でレストアされたフェラーリ290 MMが、アメリア島で開催されたコンクール・デレガンスに出場、「会長が発見した最も魅力的な車輌に贈られる、チェアマン・チョイス・トロフィー」を受賞し、コンペティションに凱旋しました。
意義深いことに、この賞の最終承認者は、1957年、ナッソーで開催された第4回バハマ・スピードウィークで、スクーデリア・テンプル・ビュエルの290 MMをドライブして2つのレースで勝利したスターリング・モス卿名誉会長自身だったことです。

860 Monza として生を受ける。スポーツプロトタイプ・レースカーとして、1956年に製造された290 MMは、もともとは 860 Monza としてこの世に生まれた車輌です。初レースとなったミッレ・ミリアでは、正規のワークスカーとして出場し、ピーター・コリンズとルイ・クレマンタスキ、2名の英国人の才能に助けられたこともあり、総合2位の座を射止めました。同年、コッパ・ドーロ・デッレ・ドロミテでは、オリビエ・ジャンドビアンとジャック・ワッシャー組のドライブで、やはり2位入賞を果たし、ハンス・ヘルマンとオリビエ・ジャンドビアンのコンビで出場したタルガ・フローリオでも好走し、3位でゴールしています。さらに、アオスタ−グラン・サン・ベルナルドのヒルクライム・レースではイタリア人ドライバー、ウンベルト・マリオーリがステアリングを握り、3位入賞を果たしました。

そして変換。しかし、1956年末、エンツォ・フェラーリは、車輌に搭載されていた4気筒エンジンを12気筒に換装する決断を下し、車輌は 290MM と改名されました。1月のブエノスアイレス1000km にこの名前でデビューし、ウォルフガング・フォン・トリップス、ピーター・コリンズ、エウジェニオ・カステロッテイのドライブで3位に入賞しました。それから11か月後、前述したように、スターリング・モスがバハマのレースで2度勝利しています。翌年は、偉大なダン・ガーニーが、290MM で米国ワトキンズ・グレンで開催されたレースに出場し、2位入賞を果たしています。290MM は1961年までレースに出場しました。それから数年後、同車輌は、時にはクラシックカー・レースで走り、また時にはコンクール・デレガンスにエントリーしたりという第2のキャリアを開始しました。290MM は、一度アクシデントによって、大改造されてしまいましたが、幸いなことに近年、新オーナーがこれをクラシケ部門に持ち込み、大掛かりなレストアを実施してオリジナル状態に復元されました。

Ferrari 290 MM