チャレンジ APAC 勝利の女神はメルクス、キシモト、シューに微笑む

チャレンジ APAC 勝利の女神はメルクス、キシモト、シューに微笑む

GT & スポーツカー

ワンがコッパ・シェル王者に

フェラーリ・チャレンジ・アジア・パシフィック2016 第6戦のレース2 が終了し、最初の2016年シリーズ・チャンピオンが決定しました。コッパ・シェルクラスではリアン・ワン氏がチームメイトのジェ・シュウ氏を破り、優勝しました。また、トロフェオ・ピレリクラスではフローリアン・メルクス氏が4連勝を達成し、トロフェオ・ピレリAM クラスでは日本から参戦のヒロユキ・キシモト氏 がホームレースで初優勝を飾りました。

トロフェオ・ピレリ
ジョージ・チョウ氏とタナカ・トオル氏の接触があり、両者とも早々にレースを終えました。序盤、チャンピオン・リーダーのフローリアン・メルクス氏は、果敢に仕掛けてくるアレックス・ウェスト氏、好スタートを切ったスティーブ・ワイアット氏、レナルディ・ハタソイ氏からのプレッシャーをかわし続け、首位を譲りませんでした。1周目の終わりに、ワイアット氏はギアボックス・トラブルでその後リタイアするウェスト氏を抜き、2番手に。その後コース上に散乱した破片の撤収に一時セーフティカーが導入されました。再スタートの際、首位メルクス氏は背後のハタソイ氏から激しいプッシュを受けましたが、4連勝とシリーズ・タイトル奪取に向けて必死にこれをブロック、首位を譲ることなくトップチェッカーを受けました。しかし、メルクス氏のシリーズ・タイトルの獲得は、12月1日から4日に米国・デイトナで開催される「フィナーリ・モンディアーリ」に持ち越され、ここでの勝利が必須条件となりました。「今年のAPACシリーズ参戦は、素晴しい経験となりました。また、終盤で4戦連続優勝を達成できたことは夢のようです。私をサポートしてくれたすべての方々に、そして参戦を実現させてくれたフィリップ・バロン氏とバロン・サービスのみなさんに感謝します」と、メルクス氏。

ピレリAm
このクラスは、成功と失敗のスリルに包まれたレースとなりました。チャンピオンシップリーダーのシン・ジン氏が珍しいミスを犯し、米国のジェームス・ワイランド氏と接触しクラッシュ、ワイランド氏の 458 Challenge EVO にもダメージを与えました。ジン氏がリタイアに終わる一方で、エリック・チュン氏、フェイリン・ハン氏がチャンスを広げ、2位と4位でゴールしました。首位争いは、Max Go 氏とワンメイク・シリーズ2戦目のルーキー、キシモト・ヒロユキ氏による日本人同士の戦いとなりました。昨日のレース1でハン氏に追突されるまでは レースをリードする速さを披露したキシモト氏は、今日のレース2 でも、Max Go 氏とのバトルでヒヤリとする場面がありましたが、非常にうまく接触を回避し、初優勝を飾りました。チュン氏、Go 氏、ハン氏を従えトップチェッカーを受けたキシモト氏は、歓喜に沸く同志らとともに「君が代」を斉唱しました。シリーズ・チャンピオンの行方は再びふり出しに戻り、米国・デイトナが決戦の場に。キシモト氏は「APACチャレンジは初めてですが、とても楽しめました。この素晴らしい経験を何度も繰り返すことが出来きればと思います」 とコメントしました。

コッパ・シェル
コッパ・シェルクラスのレースは壮観の一言でした。スタート直後、ランキング1位のリアン・ワン氏が Ken Seto 氏とポール・モンタギュー氏を従え、首位に立ちました。しかし、この隊形のままレースが終わらないことはすぐに明らかになりました。今回がフェラーリ・チャレンジ・アジア・パシフィックのデビュー戦となったジア・シュイ氏は、アクシデントでリタイアしたレース1から立ち直り、今回はスタートから快調に周回を重ねました。中国人ドライバー、シュイ氏は、日本人ドライバー、キタイ・タケシ氏と渡邉秀晃氏の接触など、多くのアクシデントを回避しながら、最終ラップには先頭集団まで上り詰めました。はじめにジェントルメンズ・カップ獲得には4位で十分なモンタギュー氏を抜いたシュイ氏の 458 Challenge EVO は、続いて日本のヒーロー、Ken Seto 氏のオーバーテイクも成功させました。さらに最後は、ほぼ優勝間違いなしの力強い走りを披露していたリアン・ワン氏も、チームメイトのシュイ氏に1位を譲る結果となりました。レース後のプレスカンファレンスでシュイ氏は「今回、私にとって初めてのフェラーリ・チャレンジ・ウィークエンドでしたが、心の底から楽しむことが出来ました。普段は他のブランドの車輌でのレースが多いのですが、一番好きなブランドはやはりフェラ―リです。本当に素晴らしいブランドだと思います」

次はフィナーリ・モンディアーリ
フェラーリ・チャレンジ・アジアパシフィックは、今シーズン最終戦が行われる12月に再びサーキットに戻ります。「トロフェオ・ピレリ」および「ピレリAm」のクラスチャンピオン決定戦の後、選手たちは欧州および米国選手権のドライバー達とデイトナを舞台に世界チャンピオンを賭けて戦います。

Ferrari-challenge-apac-fuji-race-1

2016年10月15日、日本・小山発 富士スピードウェイは、フェラーリ・チャレンジ APAC 選手権第6戦の最初のレースで特別なサーキットとしての評判を得ました。
様々な事が起こり、紆余曲折の末、トロフェオ・ピレリ、ピレリAm、コッパ・シェルの各クラスでランキング上位を占める3人のドライバーが制したのは、単なる偶然ではありません。

トロフェオ・ピレリ
今週末最初のレースは、スタートからいきなりヒートアップしました。ポール・スタートのスティーブ・ワイアット氏が、ポイント・リーダーのフローリアン・メルクス氏と、すぐにレナルディ・ハタソイ氏に抜かれることになる タナカ・トオル氏を抑えて首位を死守し、オープニングラップを終えました。しかし、2番手のメルクス氏は先頭を走るワイアット氏に引き離されることなく周回、4周目から距離を詰め始めました。6周目の最終コーナーでワイアット氏との差をさらに詰めたメルクス氏は、ストレートでスリップに入ると、1コーナーの飛び込みで鮮やかなオーバーテイクを成功させました。その後、メルクス氏はファステストを叩き出しながらワイアット氏との距離を広げて行きました。少し後、3番手のハタソイ氏もワイアット氏の背後に迫りましたが、抜くまでには至らず、3位でチェッカーを受けました。今回のレースで3連勝を飾ったメルクス氏は現在、視界にしっかりとタイトルを捉えています。「ミスしないように、かなり慎重に走り、ワイアット氏を抜く好機を冷静に待ちました。そして、自分のペースが上回っていると感じた瞬間にオーバーテイクしました。それ以降、自分の走りに徹した結果、今年のタイトル争いに非常に重要な勝利を手にすることができました」

ピレリ AM
ピレリ AMクラスでは、キシモト・ヒロユキ氏がフェイリン・ハン氏とMax Go氏のクラッシュをうまく利用し、スリルある戦いが繰り広げる場面もありました。ポールポジションからスタートしたこの日本人ドライバーは、エリック・チェン氏を捉えて素早くリードを奪い返し、残り数周の時点でハン氏が接触した時に素晴らしい勝利を手繰り寄せたかに見えました。レースはファステストをマークした中国人ドライバー、ハン氏が最初にフィニッシュラインを超えました。しかし、ペナルティーが課せられたため、結局エリック・チェン氏と米国のジェームス・ワイランド氏を抑えて走行していた選手権リーダーのシン・ジン氏が優勝杯を手にしました。「ライバルたちが勝手にレースを複雑にしている状況の中で、私はトラブルを避けて注意深く走ることに専念しました」とシン氏。「この戦略は成功しましたね。最大ポイントを獲得することができたのですから」

コッパ・シェル
コッパ・シェルのレースは、圧巻でした。現在ランキング1位のリアン・ワン氏は、序盤から慎重なレース運びをしていましたが、スカイ・チェン氏から激しく接触され、 チェン氏にリードを許してしまいました。 しかし、数周後からチェン氏 の 458 Challenge EVO に接触の影響で左コーナーで右ドアが開いてしまうトラブルが発生。その後ワン氏はすぐにチェン氏 を抜き返して最速ラップを記録し、優勝しました。チェン氏 もワン氏に続いて2位でゴールしましたが、オレンジボ―ル旗(車輌の機械的欠陥の修理のために要ピットイン)を無視したために失格となりました。これで Ken Seto 氏が2位に繰り上り、ポール・モンタギュー氏が3位という結果になりました。また、前回のレースに続いて、モンタギュー氏はジェントルマンズ・カップを手にしました。今回の優勝でリアン・ワン氏は、タイトル獲得を確実にしました:「今シーズン有終の美を飾るためにもレース2で良い結果を残し、タイトルを決めてデイトナでのフィナーリ・モンディアーリに向かいたいです」

安全なレースカー
ユワン・ヤン氏は、今回のレースで 458 Challenge EVO の安全性を改めて証明しました。ポジションを賭けてコース上のバトルを繰り広げていたヤン氏は、最終ラップでコントロールを失い、ガードレールに激しく接触、フェンスは大破しましたが幸いにもドライバーは無傷で車輌から脱出しました。このレースのプログラムは、現地時間の日曜日朝9:10(CET2:10)にレース2と併せて再放送されます。

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フェラーリ・チャレンジ・アジアパシフィック

今季最終戦はWEC のサポートレースとして富士スピードウェイで開催

2016 年 10 月 14 日、日本・富士 SW 発 フェラーリ・チャレンジ・アジアパシフィック 2016 の最終ラウンド(第 6 戦)は、米国・デイトナでのワールド・ファイナルを控えた 10 月 15-16 日、日本の富士スピードウェイで FIA 世界耐久選手権のサポートレースとして開催されます。本日、30 台の参加車輌は 2 回のフリープラクティスでサーキットを走行する予定です。また明日の土曜日は予選とレース 1 が、翌日曜日にはレース 2 が行われる予定です。

富士山の麓、小山町に位置する富士スピードウェイは、世界屈指を誇る全長 1,475m のロング・ストレートで有名なサーキットです。今週末は、ドライバー達による手に汗握る沢山のバトルをお楽しみいただけるでしょう。今回、チャレンジ・ドライバーの面々は、フェラーリの WEC チームとレース戦略についてディスカッションする機会が得られるでしょう。

トロフェオ・ピレリ

シンガポールでの第 5 戦が終了した時点で、トロフェオ・ピレリ・クラスは同レースでダブル優勝を果たしたベルギーのフローリアン・メルクス氏が 164 ポイントで選手権のトップに立っています。また、2 位はわずか 5 ポイントの僅差でインドネシアのレナルディ・ハタソイ氏、オーストラリアのスティーブ・ワイアット氏が 147 ポイントで 3 位に着けています。ワイアット氏は、第 4 戦終了時までランキング・トップでしたが、前回のレース 1 でクラッシュしてリタイア、ノーポイントに終わっています。この 3 名の選手は、今週末の勝利を胸に期していることでしょう。

ピレリ AM

ピレリ AM(アマチュア)クラスでは、中国のシン・ジン氏が 151 ポイントで引き続き首位に立っています。これをカナダのエリック・チュン氏と、フェイリン・ハン氏が 137 ポイントと 135ポイントで追っています。

コッパ・シェル

コッパ・シェル・クラス 173 ポイントで首位に立つ中国のリアン・ワン氏は、同国のライバルで現在 2 位のユワン・ヤン氏との差を 54 ポイントに広げました。また、日本から参戦の Ken Sato氏が 106 ポイントで 3 位に着けています。

レース・スケジュール

チャレンジ・ドライバーたちは本日行われる 2 回のプラクティス・セッションに臨みます。この後、レース 1 は、明日の 15 時 30 分、レース 2 は、日曜日の午前 9 時 10 分開始予定です。