オークション・ルームで語られる神話

オークション・ルームで語られる神話

GT & スポーツカー

1967年のル・マン優勝車の新たな所有者となる幸運な方は?

2015年1月2日、イタリア・マラネッロ発

フェラーリ、および世界各国のフェラーリ・ファンの方々にとっての新年は、過去を祝すことから始まります。1月15日、待望の1台が、米国・スコッツデールのボナムス・オークションに出品されます。その1台とは、1966年にマラネッロで、わずか12台のみが製造されたFerrari 275GTB Competizione の11番目に製造された車輌です。当時の偉大なGTレース専用車輌として、特別に造られたこのモデルは、標準仕様の275よりも、軽量なシャシー、積載量の多い2つの燃料タンク、ファクトリーで出力300馬力を超えるようにモディファイした新型エンジンを搭載しています。

レースにおける栄光の歴史。 シャシー・ナンバー09079は、有名なスイスのチーム・オーナー、ジョルジュ・フィリッピネッティ氏に販売され、氏は、この車輌を1967年のル・マン24時間耐久レースに自国のチームで参戦しました。Ferrari 275GTB Competizione は、レース序盤からGTクラスのトップを走り、最終的に2人のスイス人ドライバー、ディーター・スポエリとジャンマルコ・シュタインマンによって勝利しました。この車輌は2年後、国際メーカー選手権の1戦としてカレンダーに組み込まれていたスパ・フランコルシャン1000kmレースにおいても名誉ある勝利を収めました。この時もオール・スイス人ドライバー(ジャック・レイ、エドガー・バーニー、リザーブ・ドライバーとしてクロード・ハルディ)がドライブしています。また、バーニーとハルディは同年のイモラ500kmで、ポルシェとの素晴らしいマッチレースの末に優勝しました。

第2のキャリア。 レーシング・キャリアを終えた後、同車の所有者は数回変わり、1980年代の終わりにレストアされました。レストアはオリジナル (製造当時)の仕様に従って、細部まで綿密に施されました。このため、同車にはマラネッロのフェラーリ・クラシケ部門から正式な鑑定書が与えられています。また、このFerrari 275GTB Competizione は、米国・カリフォルニア、ペブルビーチで開催されたコンクール・デレガンスでも表彰されました。最近では、プランシング・ホース(跳ね馬)の北米進出60周年の祝典に参加するために、ビバリーヒルズのロデオ・ドライブに集まった60台のフェラーリのうちの1台として米国の地を踏んでいます。スコッツデールでのオークション価格は、8桁(千万ドル単位)になると予想されます。