レストア完了:500 Mondial

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GT & スポーツカー

ペブルビーチ・コンクールデレガンスへ

6月9日、イタリア・マラネッロ発

フェラーリ・クラシケ部門は、ドミニカ共和国のジェントルマン・ドライバー、ポルフィリオ・ルビロサ氏がかつて所有していた1954年製 Ferrari 500 Mondial Spider PF(Pinin Farina )のレストアを完了させました。名うてのプレイボーイとして有名だったルビロサ氏は晩年、世界中の美女との噂が絶えず、マリリン・モンローをはじめ、エヴァ・ガードナー、リタ・ヘイワース、ヴェロニカ・レイク、キム・ノヴァク、エバ・ペロン、ザ・ザ・ガボールなど、世界的に有名な女性がこの車輌に乗り、ルビロサ氏と写真撮影しています。ルビロサ氏自身がこの車輌で国際レースに参戦したのは、1954年9月の米国・サンタバーバラでのレースただ1回だけです。このレースで カーナンバー 235 を掲げた 500 Mondial は、総合8位、クラス2位でフィニッシュしました。しかし、その年のうちにハリウッドのジョン・フォン・ノイマン氏に販売されました。また、他ならぬジェームス・ディーンも500 Mondial のファンでした。レース前にはよくこの車輛の前で足を止めては眺め、ステアリングを握りたがっていたものです。

勝利。1954年製 Ferrari 500 Mondial Spider PF のレース活動における栄光の年は、1955年にフォン・ノイマン氏によってもたらされました。この年、サンタバーバラでのレースに同車輌で出場したノイマンは、2度勝利しています。また、1956年にも再びサンタバーバラで優勝しています。フォン・ノイマン氏は、常にこの車輌でエントリーしていましたが、彼に代わって他のドライバーがドライブすることもしばしばありました。その中にはグレンデールとサクラメントで優勝し、3年後にスクーデリア・フェラーリでフォーミュラ1デビューを果たすリッチー・ギンサーがいました。さらには、1961年にル・マン24時間レースで2度目の優勝を飾り、フォーミュラ1ではスクーデリア・フェラーリとともにワールド・チャンピオンに輝いたフィル・ヒルもまた、1956年のトーリーパインズのレースでこの車輌のステアリングを握りましたが、エンジン・トラブルに見舞われ、完走は果たせませんでした。1957年、この車輌は、ロバート・イエーツ氏に販売されてアワグラス・フィールドで勝利した後、次のシーズンを最後にレースから引退しました。

 

第2の人生。 一線を退いた後、この車輌はコレクターズ・カーとして何人かの所有者の下を転々としました。現在のオーナー、カリフォルニア在住のトム・ペック氏の手に渡った時、彼はこの車輌をフェラーリ・クラシケ部門へ送り、フル・レストレーションを実施しました。ここで最新バージョンのオリジナル・エンジンをインストールして構造仕様書の基準に確実に適合させたことで鑑定書の発行が可能となりました。しかし、彼の最終目標は鑑定証を手にすることではありませんでした。野望は、8月に米国・カリフォルニアで開催されるペブルビーチ・コンクールデレガンスへの出場です。

2014年のこの権威あるイベントでは、映画監督のロベルト・ロッセリーニ氏が所有していたFerrari 375 MM Coupé が栄冠を手にしています。