フェラーリはこの時代の至高の宝石とも言うべき2基のエンジンの開発を続けていました。ひとつはジョアッキーノ・コロンボの、もうひとつはアウレリオ・ランプレディ設計のV12です。225Sのエンジンはコロンボの設計をベースに、ランプレディのリサーチによる改良が大幅に施され、とりわけ目を見張るほど革新的で高効率なインテークマニフォールドとシリンダーへの吸入システムはランプレディのオリジナルであるにもかかわらず、依然としてコロンボ一流のタッチが色濃く見て取れました。ボディの大半は、ジルコ製の“トゥボスコッカ”(=チューブラー・セミモノコック)シャシー上に架装されました。これらボディは、トゥリングとヴィニャーレの高度なテクニックを雄弁に語っています。どちらも当時、創造力の頂点にあったカロッツェリアでした。
高精細「225 S」の厳選ベスト・ショット。フォトギャラリーでは、この1952年型フェラーリ・モデルの細部および最も重要部分とともに車輌の際立つ特徴をお愉しみいただけます。
タイプ | フロント縦置き・60度V型12気筒 |
ボア・ストローク | 70 x 58.8 mm |
1気筒あたり排気量 | 226.28 cc |
総排気量 | 2715cc |
圧縮比 | 8.5 : 1 |
最高出力 | 154 kW (210 hp) at 7200 rpm |
リッターあたり出力 | 77 hp/ℓ |
最大トルク | - |
バルブ作動システム | SOHC 1気筒あたり2バルブ |
燃料供給 | ウェバー(トリプル)36 DCFキャブレター |
点火装置 | 1気筒あたり1プラグ、2コイル |
潤滑システム | ウェットサンプ |
クラッチ | シングルプレート |
フレーム | スチール製チューブラーフレーム |
サスペンション 前 | 独立懸架、ダブルウィッシュボーン、リーフスプリング、油圧ショックアブソーバー |
サスペンション 後 | ライブアクセル、半楕円スプリング、油圧ショックアブソーバー、アンチロールバー |
ブレーキ | ドラム |
トランスミッション | 前進5段+後進1段 |
ステアリング | ウォーム&セクター |
タンク容量 | - |
タイヤサイズ 前 | 5.50 x 16 |
タイヤサイズ 後 | 6.00 x 16 |
タイプ | 2座クーペ、スパイダー |
全長 | - |
全幅 | - |
全高 | - |
ホイールベース | 2250 mm |
トレッド 前 | 1278 mm |
トレッド 後 | 1250 mm |
車重 | 850 kg(乾燥重量) |
最高速度 | 230 km/h |
0-100 km/h | - |
0-400 m | - |
0-1000 m | - |