F50 GT はFIA GT選手権用に設計され、F50をベースとしていました。3台がダラーラとATRの協力を得て製作されが、開発は100%フェラーリ自身が行いました。外観上、ロードバージョンとのもっとも大きな相違点はルーフのエアインテーク、中央のストラットで支えられるリアウィング、リアディフューザーの形状などです。排気量はF50と同じですが、クラッチディスクはカーボンファイバー製で、シーケンシャルギアボックスを備えていました。F50 GTはフィオラーノにて周囲を唸らせる優秀なラップタイムを出しましたが、プロジェクトは途中で断念されます。当時のフェラーリはF1で優勝戦線に返り咲くことに精力を集中していたからです。
高精細「F50 GT」の厳選ベスト・ショット。フォトギャラリーでは、この1993年型フェラーリ・モデルの細部および最も重要部分とともに車輌の際立つ特徴をお愉しみいただけます。
エンジンタイプ | ミドシップ縦置き・ 65度 V型12気筒 |
ボア・ストローク | 85 x 69 mm |
1気筒あたり排気量 | 391.54 cc |
総排気量 | 4698cc |
圧縮比 | 11,9:1 |
最高出力 | 551 kW (750 hp) at 10,500 rpm |
リッターあたり出力 | 160 hp/ℓ |
最大トルク | 529 Nm (54 kgm) at 7500 rpm |
バルブ作動システム | DOHC1気筒あたり5バルブ |
燃料供給 | マネッティマレリ電子制御式インジェクション |
点火装置 | マネッティマレリ1気筒あたり1プラグ |
潤滑システム | ドライサンプ |
クラッチ | マルチプレート |
フレーム | カーボンモノコック |
サスペンション 前 | 独立懸架、ダブルウィッシュボーン、コイルスプリング、ガス封入式ショックアブソーバー |
サスペンション 後 | 独立懸架、ダブルウィッシュボーン、コイルスプリング、ガス封入式ショックアブソーバー |
ブレーキ | ディスク |
トランスミッション | シーケンシャル前進6段+後進1段 |
ステアリング | ラック&ピニオン |
タンク容量 | 100ℓ |
タイヤサイズ 前 | 27/65 x 18 |
タイヤサイズ 後 | 30/70 x 18 |
タイプ | 2座クーペ |
全長 | 4578 mm |
全幅 | 1986 mm |
全高 | 1092 mm |
ホイールベース | 2580 mm |
トレッド 前 | 1620 mm |
トレッド 後 | 1594 mm |
車重 | 860 kg(乾燥重量) |
最高速度 | 376 km/h |
0-100 km/h | 2.9 秒 |
0-400 m | - |
0-1000 m | - |